空き巣 〜対策への道〜 その3「侵入されやすい家と空き巣犯の特徴」

COLUMN
空き巣 〜対策への道〜
侵入されやすい家と空き巣犯の特徴

2020/09/16
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泥棒に侵入されやすい家

前回は泥棒に狙われやすい家をご紹介しましたが、
今回は実際に侵入されやすい傾向にある家の特徴をご紹介します。

階段

 二世帯住宅

居空きを狙う泥棒にとって、二世帯住宅はとても狙いやすいのです。
居空きとは、家主が在宅中にも関わらず侵入する手口のこと。

1階で音が出ても、2階で音がしても、
お互いが「おばあちゃんだろう」「娘が帰ってきたのだろう」という風に思ってしまうことで
多少の物音がしてもあまり気にしないからです。

実際に、二世帯住宅ばかりを狙っていた犯人もいるそうです。

上記と同じような理由で、受験生の家を狙った犯行もありました。
夜中に2階の部屋で受験勉強をしていた高校生が
1階で音がしたので「お母さんが起きたのかな」と思って降りて行ったところ、
実は泥棒だったため、そのまま犯人に殺されてしまったという事件もありました。

子供部屋

子供部屋だと分かりやすい家

女の子の部屋には特に多いのですが、カーテンをピンクや動物の柄のものにしたり、
家具をピンクや赤で統一したり、はたまたぬいぐるみを飾ったりなどして
いかにも子供の部屋!とわかる部屋にしてはいませんか?

でもそれはすごく危険で、外から見ても子供部屋ということがまる分かりなのです。
これを泥棒が見つけると、そこからの侵入計画を立てて、
時には子供を人質にする可能性や乱暴する可能性もあります。

空き巣に目を付けられる前に、せめてカーテンだけでも
シンプルなものに付け替えるだけで、少しの防犯効果が期待できます。

自販機

近くに自動販売機がある家

自動販売機へは、不特定多数の人がジュースを購入しに来ます。
その中に空き巣が混じってあなたの家を下見している場合があるので注意が必要です。

ちょっと話は違いますが、街灯のない暗い場所にポツンとある自動販売機は、
女性の方は、特に気を付けてください。
そこだけ光っていることで周りは余計に暗くなり、犯罪者がジッと見ている可能性があります。

家の塀

裕福そうな家

空き巣は、お金を持っていそうな家の情報を嗅ぎつけると狙ってきます。
立派な家を建てようと思っている人は、次の点で情報を奪われないように注意しましょう。

【お金がありそうな家だと思われる特徴】

  • きれいな芝生の庭(※足音等が出ないため侵入しやすい)
  • オープンガレージで高級車の車種やナンバープレートが丸見えの家
  • 大きな屋敷で高い塀や植木に囲まれている家

泥棒はお金持ちの家の情報を独自のルートで仕入れています。
そのため、このような家は徹底した防犯対策が必要になります。
何々をしているから安心だなどと、油断は禁物です。

例えば同じようにお金を持ってそうだと目星を付けられた家が2つあったとします。
空き巣は、お金があるかどうかとセキュリティの強弱を相対的に判断しますので、
似たような家なら確実にセキュリティの弱い方を狙ってきます。

家にお金をかけたからと、ホームセキュリティをどうしようか迷っている方、
今、その間に狙われる可能性が非常に高くなる傾向にありますので注意してください。


もしかしたら身の回りにいる?空き巣犯の特徴!

空き巣はどんな時間に登場するのか?

時間帯として多いのは夜間ですが、
意外なことに一番多いのは午前8時から午前10時までです。
家族が、仕事や学校へでかけた直後です。

例えば、主婦がゴミだしに出かけたスキに、
あるいは近所の人と立ち話をしている間に空き巣に入られたという例もあります。
単身者の多いマンションでは、人気がなくなる14〜16時の被害が多くなります。

空き巣はどんな格好で登場するのか?

ネクタイ・スーツの会社員風 33%
作業着姿の店員・工員風 24%
ジャージ風のスポーツマン風 33%
ジーパン・ジャンバー等の普段着 24%

空き巣の半分は「いかにも仕事中」という格好です。
近所付き合いの少ない町では不審者と地域住民の見分けがつかないでしょう。
近所同士のつきあいがないことは犯罪抑止機能を低下させます。


空き巣が嫌う住まいをつくろう

住まいの防犯対策の基本

①    あきらめさせる
②    守りきる
③    威嚇する

泥棒が嫌がる防犯対策を整えれば、あなたの家が「侵入者が寄り付かない家」となります。

① あきらめさせる (対策を講じて侵入する意思を失わせることが大切)

  • 家の周りの見通しをよくする
  • ドアのカギを2重にする
  • 防犯カメラや防犯センサー を設置する

② 守りきる (侵入行為に抵抗し、防ぎきることが大切)

  • ピッキングやこじ開けに強い錠前
  • 頑丈なドア

③ 威嚇する (光や音で威嚇し追い払うことが大切)

  • センサーライト
  • 警報付センサー
  • ホームセキュリティシステム

ちょっと気を付けるだけで、防げる被害があります。
もちろん、気を付けていても起こってしまうこともあります。

起こってしまった後、犯人を捕まえるために役に立つのは防犯カメラです。
もちろん何も起こらないのが一番良いですが、もしものために1つだけでも設置しておくことをおすすめしま
す。

 

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